ご挨拶

沖縄・・・そう聞けば多くの方が青い空、碧い海 一年を通して温暖な気候とイメージするのではと思います。
他府県とは違い雪が降らない地域ですが、その代わり台風銀座と揶揄されるほど熱帯低気圧に悩まされるちいきでも有ります。

その様な気候の中、沖縄県の木造住宅は他府県とは違う発想を元に進化しました。
特に屋根の瓦等、台風に飛ばされないように漆喰で塗り固めた雨端じというような屋根を低くしひさしを大きく伸ばす等独特の形状をしております。屋敷の周囲も防風林としてフクギを植えたり、敷地を回りより低くする等して風対策に常に知恵を絞ってきております。

しかし、その様な沖縄古民家もさる大戦で多くが焼失し、その後の基地建設におけるRC工法の普及によって木造技術が衰退してしまい昭和30年代を境に急速に木造住宅がRC住宅に取って代わられて来たのが現状です。

私ども沖縄県古民家再生協会は、失われていく沖縄の原風景の一つである古民家をどうにか活かせる道が無いのかと思い、失われつつある沖縄独自の木造建築技術の継承と生活の場である住居としての「古民家」の再生維持のお手伝いをする為に設立されました。会員は基本古民家鑑定士の資格を有した資格者とその属する企業で構成しており沖縄の素晴らしい景観を維持し住み継いで行く為に地域と共に連携して歩んで行きたいと考えております。

 

 

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一般社団法人沖縄県古民家再生協会
理事長 長堂昌太郎